早めに共通テストが2025年より、現在の5教科7科目から6教科8科目に変更になるとのことです。
現在の高校2年生が受験するときからの変更となりますので、3年生は浪人をすると新テストを受けることになり、移行措置はあるものの不安で一杯でしょう。
新たに「情報」という科目が加わり、数学やその他の科目の出題傾向も、知識偏重から読解力を必要とする問題へと変わってきています。
さあ、これによって受験地図はどうなっていくのでしょうか。
情報という科目の追加自体はおそらくさほど影響はないと見ています。数学のように基礎知識を積み上げて、応用問題を解けるレベルにまで持っていく必要があるわけではなく、おそらく基本的な知識があれば解けるレベルのものだと思うからです。
ただ、社会などは相当枠組みが変わってくるので、そちらの不安感の方が受験生にとっては大きいかもしれません。おそらく実力のある人には問題ないでしょうが。
そういった不安感の結果、浪人を回避する受験生が特に私立志向の生徒さんに増えてくる可能性がありますね。東大京大といった国立志向でも合格ラインすれすれの生徒さんは、早慶に受かれば国立をあきらめて早慶に流れていくと思います。
いきおい、早慶が多少難化してGMARCHレベルも玉突き式に難化していく可能性があります。ただ最近は現役志向が多く少子化もあり、受験生自体は減っているので、そのあたりのプラスマイナスはどうなるかはわかりません。
そう考えると、学校推薦で決めておきたいという生徒さんも増えるでしょう。上位クラスの生徒には推薦を与えず受験をさせるという高校も多いようですが、わざと下のクラスに落ちて推薦を狙うといった技を使う人も増えるかもしれませんね。
知識偏重をなくすという文科省の思惑は理解できますが、すでに「情報」を採点から外す旨表明している学校もあるとのことで、どこまで理想が貫けるか。
いずれにせよ、共通テストを受けようという生徒さんは、早めに過去問題に取り組み、読解力をつける対策を始めた方がよさそうですね。
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