新年度が始まりました。
今年も新たな生徒さんが春期講習から何人も入ってきました。それぞれに個性があり、その新しい個性と触れ合うことができるのも個別指導塾の醍醐味です。
小学校の4、5年生ぐらいだとまだ勉強に目が向いていないことも多いため、どうやって集中力を続かせるかということから始めなくてはいけません。
10教えたいと思っても5しか教えられないことも多いですね。
それに加えて、一人一人の思考回路が違うので、どこでつまずいているのかを見極める作業が必要です。
0.2×3=0.6は小数を習いたての生徒でもできますが、3×0.2になると途端にできなくなる生徒が多いとのこと。これは、掛け算をすると答えが大きくなるという子供なりの経験則が働いて、混乱してしまうせいだと言われています。
大人から見て、当然でしょ、と思うことが意外に混乱のもとになっているという例は、「割合」の分野でも見られます。
基準値を1とするという概念自体が、これまで知っている数の概念(ものを一つ二つと数える)と全く違うため、これも混乱のもとになっています。
これは中学生で習う一次関数の変化の割合でも同様です。一次関数のグラフの変化の割合はYの増加量÷Xの増加量で求めることができる、ということはわかりますが、これによってXが1増えた時にYがいくつ増えるかが求まるのだ、ということが理解できていない生徒が意外に多いのです。
10グラム200円の肉は1グラムあたりいくら?と聞くとほとんどの生徒が200÷10で20円と答えられますが、じゃあ、10÷200をすると何が求まるの?と聞いて答えられない生徒が多くいます。この場合は1円で何グラム買えるかが求まるわけですが、円で割ると1円あたりのグラム数が求められるという割合の考え方が理解できていないと、中学になってまたつまずくという結果に終わるわけです。
こういった内容を、一人一人の理解力に合わせてわかりやすく説明し、かつ自分のものにさせるには大変時間がかかりますが、とてもやりがいがあります。
今年度も一人一人の生徒さんを全力でサポートしていこうと講師一同張り切っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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