近年私立高校の多くは単願、併願を含め、推薦で決まっていることが多いようです。
当塾でも、公立志望の中学3年生以外は私立高の確約をもらっており、あとは形式上の受験だけが残っている状態です。ここまで行けばほぼ落ちることはありませんが、それでも当人にとってはまだ不安なようですね。
一方、早慶などの大学付属校や偏差値の高い高校の場合は、1回の受験で決まることが多く、これからが正念場になります。
それではこういった高校を志望する生徒さんは、どういう対策が効果的でしょうか。
ズバリ、過去問題を徹底的に行うことが何よりも効果があります。
私立高は比較的似た傾向の問題が出題されますので、過去問題を知っているか知らないかで合否が決まると言っても過言ではありません。
英語の場合は、ハイレベル校の場合、高校範囲の内容が英文中にさりげなく出てくることがあります。以前は高校範囲だった仮定法、現在完了進行形などは中学でも扱うようになりましたが、過去完了形、分詞構文、関係副詞(一部は中学でも習っているようです)、原形不定詞やそれに絡むSVOC構文などは押さえておく必要があるでしょう。
これらはいずれも新中学問題集や実力練成テキストといった塾専用教材の巻末に載っています。
また、文法問題がどの程度出るのか、も要チェックです。並べ替えや穴埋めが多く出る学校の場合は、過去問題を繰り返し行って、同じ問題が出たら必ず正解を出せるようにしておきましょう。市販の問題集でもそういった並べ替えなどを多く載せた問題集がありますので、そういったものも押さえておきましょう。
数学は、公立で頻出の、規則性などルールを自分で解明し、nを使ってn番目の数を表すなど既存の知識では解けない問題が毎年出る学校があります。知識で差がついていないという意味では皆同じスタートラインに立っているわけですから、落ち着いてルールを正確に見つけた人が勝つことになります。そのためには、過去問のみならず、全国の公立高の問題を解いてみるとよいでしょう。公立高はこの手の問題が必ず一問は出題されており、比較的良問が多いと思います。
その他、私立独特の問題も要チェックです。答えが合っていてももっと早く解ける方法が解説に書かれていることがありますので、必ず解説を読んで、別の解法がないかも確認するとよいでしょう。
また平面図形や立体図形の難問が出題される学校も多いのですが、実はさほど難しいわけではありません。まずは平面図形を新中学問題集などでやりこんで、補助線の引き方などのテクニックを覚えておきましょう。定番の考え方が意外に多くあり、それを要所で使えるかどうかが問われているに過ぎない場合があります。
そういった知識を立体図形の場合にも使うわけです。立体図形の問題は、いかにして平面図形に直して解くか、といったことが問われていることが多く、切り口を平面にして図を描くと案外簡単に解けることがあります。最初は難しいように思えても、似たような問題を解いているうちにだんだん解けるようになっていることに気づくと思います。
新中学問題集の発展編や、市販の問題集でも図形に特化した問題集にはそういった問題が多く載っていますので、過去問題をおこなって自分が苦手だと思えば、そのような問題を繰り返し解いてみて下さい。
あと少しですね。最後のひと踏ん張り、がんばりましょう!
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