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「人生を変える」勉強法

執筆者の写真: yoichi tanaka
yoichi tanaka
8月16日
読了時間: 4分

長く生徒を見ていると、「勉強ができる子」と「なかなか成績が上がらない子」の違いは、単純な頭の良し悪しではないと感じます。

もちろん、覚えるのが速い子もいれば、理解するまでに少し時間がかかる子もいます。

しかし、それ以上に大きいのが、勉強に対する考え方、つまり「頭の使い方」の違いです。

私は、生徒たちに単に知識を教えるだけではなく、この「頭の使い方」を教えたいと思っています。

それが身につけば、勉強だけではなく、その先の人生も変わっていく可能性があるからです。


「たくさん問題を解く」ことが勉強ではない

「数学ができないので、もっとたくさん問題を解きます」

よく聞く言葉です。

もちろん演習量は必要です。しかし、やみくもに100問解くよりも、良い問題を10問、本当に理解するまで取り組む方が効果的なことがあります。

算数や数学なら、まず定評のあるテキストを一冊決める。そして、その「例題」を大切にします。


例題を読んで、

「なぜ、この式を立てるのか」

「なぜ、ここでこの公式を使うのか」

「どうして、この考え方を思いつくのか」

ということを考える。

そして最終的には、解答を見なくても、自分が先生になったつもりで誰かに説明できるところまで理解する。


難問を解くより、「一度間違えた問題」を大切にする

もう一つ、非常に大切だと思っていることがあります。

それは、

「一度間違えた問題を、二度と間違えない」

という意識です。

模試で数学の問題を間違えたとします。

多くの生徒は解説を読んで、

「ああ、そういうことか」で終わります。

しかし、本当の勉強はそこからです。

なぜ間違えたのでしょう。

問題文の条件を読み落としたのか。

図を正しく描けなかったのか。

そもそも解法の方針が立たなかったのか。

原因によって、やるべきことはまったく違います。

条件を読み落としたなら、問題文の読み方を改善する。

方針が立たなかったなら、「この条件を見たら何を考えるべきだったのか」を理解する。

こうして「できなかった」という結果を、「なぜできなかったのか」に分解することが重要です。

これを続けていけば、同じ種類の失敗は少しずつ減っていきます。


「できるまでやる」より、「説明できるまでやる」

勉強するときの一つの基準として、生徒たちに身につけてもらいたいのが、

「自分で説明できるか」という視点です。

「分かりました」という言葉は、意外にあてになりません。

解説を読めば分かる。

先生の説明を聞けば分かる。

しかし、翌日一人でやるとできない。

これは珍しいことではありません。

だから、

「分かったか」ではなく、「何も見ないで説明できるか」

を基準にする。

数学なら解法を説明する。

英語なら、「この段落で筆者は何を言っているのか」を説明する。

国語なら、「なぜこの選択肢が正解で、こちらが不正解なのか」を説明する。

ここまでできれば、理解はかなり深くなっています。


教えたいのは、答えではなく「考え方」

私たちが生徒に教えたいのは、目の前の問題の答えだけではありません。

「この問題はこう解くんだよ」

と教えるだけなら、その一問は解けるようになるでしょう。

しかし、本当に身につけてほしいのは、

分からないことに出会ったとき、自分で原因を探し、考え、修正し、次はできるようにする力です。

これは受験が終わったら不要になる能力ではありません。

大学に進んでも、仕事をするようになっても、新しいことを学ぶ場面は続きます。

そのときに、

「自分は何が分かっていないのか」

「なぜうまくいかなかったのか」

「次はどうすればいいのか」

と考えられる人は強い。

だから私は、単なる暗記の仕方ではなく、頭の使い方、学び方そのものを教えていきたいと思っています。

勉強の仕方が変われば、成績が変わる。

成績が変われば、選択肢が増える。

選択肢が増えれば、その先の人生が変わることもあります。

人生は変えられる。

そのための小さなきっかけをつくることが、私たちの仕事なのだと思っています。


 
 
 

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